ドライマウスってなに?

こんにちは!名古屋ルミナス歯科矯正歯科です!

ドライマウス(口腔乾燥症)ってなに?原因と歯への影響

みなさんは「口の中がカラカラする」「夜中に喉が渇いて目が覚める」「口臭が気になる」といった経験はありませんか? これらの症状の背景にあるのが、**ドライマウス(口腔乾燥症)**です。実は、近年とても増えているお口のトラブルのひとつです。

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ドライマウスとは?

ドライマウスは、その名の通り「唾液の分泌が減り、口の中が乾く状態」のことを指します。医学的には「唾液分泌低下症」と呼ばれることもあります。

健康な人の唾液量は、1日で約1~1.5リットル。食事を助けるだけでなく、細菌を洗い流したり、歯を守ったりと、実はとても大切な働きをしています。
この唾液が不足すると、口の中の環境が一気に不安定になり、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうのです。

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ドライマウスの主な原因

① 薬の副作用

ドライマウスの最大の原因は「薬」です。高血圧の薬、抗うつ薬、抗不安薬、アレルギー薬など、唾液分泌を抑えてしまう副作用を持つものがたくさんあります。日本では高齢化とともに服薬数が増えており、それに比例してドライマウスの患者さんも増えているのです。

② ストレスや緊張

ストレスを感じると交感神経が優位になり、唾液が出にくくなります。人前で発表するときに口が渇くのも同じ仕組みです。慢性的なストレス状態は、常に口の中を乾燥させる要因になります。

③ 加齢による変化

年齢を重ねると唾液腺の機能が低下するため、自然と唾液の量が減っていきます。特に女性は更年期以降にホルモンバランスの変化が関係して、乾燥を感じやすくなることが知られています。

④ 口呼吸

アレルギー性鼻炎や習慣的な口呼吸によって、口腔内が乾燥してしまうケースもあります。夜間のいびきや無呼吸症候群も、ドライマウスの大きな原因になります。

⑤ 全身疾患

シェーグレン症候群や糖尿病など、全身の病気が原因で唾液分泌が低下することもあります。特にシェーグレン症候群は自己免疫疾患で、涙や唾液が極端に少なくなるのが特徴です。

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ドライマウスが引き起こすトラブル

唾液は「天然のマウスウォッシュ」とも呼ばれるほど、口の健康に欠かせない存在です。そのため、唾液が減るとさまざまな問題が起こります。
 • 虫歯になりやすい
唾液が減ると自浄作用が弱まり、酸を中和する力(緩衝能)も落ちます。そのため歯が溶けやすくなり、虫歯が急激に進行してしまいます。
 • 歯周病が進行しやすい
口腔内の細菌が増えやすくなるため、歯周病のリスクもアップします。
 • 口臭が強くなる
唾液が減ると細菌が増え、揮発性硫黄化合物という臭いの元が多く作られてしまいます。
 • 入れ歯が合わなくなる
唾液は入れ歯と粘膜の間でクッションの役割を果たします。乾燥すると入れ歯が動きやすくなり、痛みや不快感の原因に。
 • 食事や会話のしにくさ
乾燥によって食べ物が飲み込みにくくなったり、発音がしづらくなることもあります。

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ドライマウスのセルフケア

「口が乾く」と感じたら、放置せずにできるケアを取り入れてみましょう。
 • 水分補給をこまめに行う
一度にたくさんではなく、少しずつ口を潤すように飲むのがポイント。
 • よく噛んで食べる
咀嚼は唾液分泌を促進します。ガムを噛むのも効果的です。
 • 唾液腺マッサージ
耳の下や顎の下をやさしくマッサージすることで、唾液の出をサポートできます。
 • 口呼吸を改善する
鼻づまりがある場合は耳鼻科に相談を。寝ているときは口テープを活用する人もいます。
 • 市販の保湿ジェル・スプレーの活用
ドラッグストアには口腔保湿ジェルやマウススプレーがあり、一時的に潤いを保つのに役立ちます。

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歯科医院でできること

セルフケアで改善しない場合は、歯科医院へ相談しましょう。
 • 唾液量の測定で状態を確認
 • 虫歯や歯周病のリスク管理
 • 保湿剤やフッ素塗布でのサポート
 • 必要に応じて内科・耳鼻科との連携

特に薬が原因の場合は、主治医と連携して薬の調整を検討することもあります。

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まとめ

ドライマウスは「ただの口の渇き」ではなく、虫歯・歯周病・口臭など多くのリスクを高める要因です。加齢や薬の影響で誰にでも起こりうるため、「最近口が乾くな」と思ったら早めに歯科に相談するのが安心です。

お口の潤いを守ることは、歯の寿命だけでなく、日常生活の快適さや全身の健康にも直結します。ぜひ日ごろから唾液を意識して、お口の健康を守っていきましょう!

監修者情報

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院長
山田利治(ヤマダトシハル)