銀歯のお話

こんにちは!名古屋ルミナス歯科・矯正歯科の衛生士浅野です☺

今回は、銀歯のお話をします。

銀歯は保険適用なので安く行うことができますが、保険内の治療は、最低限の歯の機能が回復できる、安くて加工しやすいものとされるので最近では、銀歯による悪影響も注目されています。

 

◆銀歯のリスク1:金属アレルギーを引き起こす

口内には細菌が何百億と住んでいるのに加え、銀歯は日々熱いもの、冷たいもの、そして咬合力を受けるなどの、過酷な環境に置かれています。そのため銀歯は劣化しやすく、傷つきやすいのです。そして銀歯の表面から金属がイオン化されて溶け出すことで、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

金属アレルギーは口の中の異常だけに限らず、体全身の異常をきたす可能性があります。手が赤くただれたり、全身にぶつぶつができたりすることもあるのです。銀歯を入れてすぐに異常が出る場合だけでなく、何年もしてから体に異常が出てくることも多く、原因不明の皮膚病だと思われることがあります。

とくに銀歯に含まれているパラジウムという物質はアレルギーを引き起こしやすいのです。

◆銀歯のリスク2:被せた歯がまた虫歯になる

銀歯と歯は歯科用のセメントでくっついていますが、正確にいうとぴったりとくっついているわけではありません。銀歯を入れる際に歯との隙間をセメントで埋め、セメントと銀歯の摩擦力でくっつけているだけなのです!
そのため入り込んだ虫歯菌により、また中に虫歯がひろがってしまうケースも珍しくありません。中のセメントも劣化してくるので、古い銀歯の中で、元々の歯が真っ黒になっていたといったこともよくあります。銀歯の下の虫歯は発見しづらいですし、レントゲンにも写りにくいのでなかなか発見しにくいのも事実です。

神経がない歯の場合には症状も出にくいため、定期的な歯科検診を受けていない場合は、歯を残せないほどぼろぼろになってしまうこともあります。このような状態を避けるためにも、定期検診は重要なのです!!

◆銀歯のリスク3:歯周病が悪化しやすい

銀歯の表面は傷がつきやすく、その小さい傷に口の中の菌がたくさん寄ってきます。銀歯と歯茎の境目にも歯周病菌他たくさんの菌がたまりやすく、銀歯を入れてから歯周病の進行が早まったりもします。

奥歯に銀歯を入れて数年したら、歯茎が腫れたり歯周病で歯が揺れてきた、という経験がある人もいるかと思います。銀歯の周りは特に汚れや菌が溜まりやすいので、歯ブラシ以外にも歯間ブラシやフロスを使い綺麗に歯を磨き、定期的に歯科医院での健診やクリーニングを受けていく必要があります。銀歯と歯茎の境目が菌の住処になっていると、口臭の原因にもなります。

保険適用によって日本の歯科治療は安く、誰でも手軽に受けられるという利点もありますが、上記のように実は銀歯には様々なリスクもあるのです。よく調べたうえで、銀歯にするかセラミックの治療をするかを選択するのも大切ですね。

すでに口の中に銀歯がある場合は、定期的な歯科検診と毎日の丁寧な歯磨きをすることが必要になってきます。

当院では定期検診も行っていますのでいつでもお待ちしております!!