歯科恐怖症について

こんにちは!名古屋ルミナス歯科矯正歯科です!

 

歯科恐怖症とその克服法

歯医者に対して不安や恐怖を感じる患者様は少なくありません。特に痛みへの恐怖や、過去の不快な体験が影響していることが多いです。しかし、歯科恐怖症は放置しておくと、虫歯や歯周病などの問題が悪化してしまう原因となります。今回は、歯科恐怖症の原因とその克服法について詳しく説明いたします。

歯科恐怖症とは?

歯科恐怖症とは、歯科治療に対する強い恐怖や不安を感じる状態を指します。軽度の不安感から、治療を受けること自体ができなくなるほどの恐怖感まで幅広い範囲があります。歯科恐怖症を抱える患者様は、定期的な歯科検診や治療を避ける傾向にあり、結果的に歯の健康が損なわれることがあります。

この恐怖症は、過去の痛みや不快な体験、歯科治療に対する誤ったイメージ、あるいは痛みに対する一般的な恐怖心が原因となることが多いです。また、治療中の音や匂い、歯科医師やスタッフとのコミュニケーション不足も不安を引き起こす要因となります。

歯科恐怖症の原因
 1. 過去の痛みや不快な体験
幼少期や以前に痛みを伴う治療を経験したことが、歯医者に対する恐怖心を形成することがあります。特に麻酔が効かなかったり、長時間の治療を受けた場合、その記憶がトラウマとして残りやすいです。
 2. 治療に対する未知の恐怖
歯科治療に関する情報が不足していると、患者様は治療がどれくらい痛いのか、どのように進行するのかを想像できず、不安になります。特に、音や振動、器具の使い方が気になる場合があります。
 3. コントロールを失うことへの恐怖
歯科治療中、患者様は自分の体を完全に委ねることになります。多くの患者様がこの「コントロールを失う感覚」に不安を感じ、これが恐怖症の一因となります。
 4. 痛みに対する恐怖
歯科治療を受ける際に「痛いのではないか」と感じることは、歯科恐怖症を引き起こす最大の要因です。痛みへの強い恐怖は、治療を避ける原因となります。

歯科恐怖症の克服法

歯科恐怖症を克服するためには、治療を恐れる気持ちを理解し、少しずつ不安を軽減していく方法が重要です。以下に具体的な克服法を紹介いたします。
 1. 歯科医師とのコミュニケーション
恐怖を感じている場合、歯科医師にその旨を伝え、治療内容や手順を事前にしっかり説明してもらいましょう。自分の不安を正直に伝えることで、歯科医師も配慮した治療を行いやすくなります。また、「痛くないかどうか」を常に確認しながら治療を進めてもらうことも重要です。
 2. リラックス法の実践
治療前に深呼吸やリラックスした状態で臨むことが効果的です。緊張を感じたら、治療中に手を挙げて「ストップ」のサインを出せるようにしておくと、安心感を得られます。視覚的にリラックスできるよう、治療中に目を閉じたり、好きな音楽を聴くことも効果があります。
 3. 痛みを最小限に抑える治療法
現代の歯科治療では、痛みを軽減するためのさまざまな方法が進化しています。麻酔やレーザー治療など、痛みを感じにくい治療法を選ぶことが可能です。事前に歯科医院に「痛みを抑えた治療を希望する」と伝えておけば、より快適に治療を受けることができます。
 4. 逐次的な治療
恐怖を軽減するために、最初は小さな治療から始め、少しずつ治療に慣れていく方法です。例えば、最初は軽いクリーニングから始め、少しずつ他の治療に移行することで、恐怖心を徐々に克服できます。
 5. カウンセリングや心理的支援
重度の歯科恐怖症の場合、心理カウンセリングを受けることも有効です。認知行動療法(CBT)などのアプローチを使って、歯科治療に対する不安を根本的に解消することが可能です。


歯科恐怖症は多くの患者様が抱える問題ですが、正しいアプローチを取ることで克服することができます。自分の不安を歯科医師に伝え、痛みを軽減する方法を積極的に利用すること、リラックスした状態で治療を受けることが大切です。歯科恐怖症を克服すれば、定期的な歯科検診や治療を受けやすくなり、歯の健康を守ることができます。

監修者情報

監修者情報

院長
山田利治(ヤマダトシハル)