麻疹(はしか)と歯科の関係について

こんにちは(^▽^)/
名古屋ルミナス歯科・矯正歯科です🦷🪥

今回は、麻疹とはどのような病気なのか、そして歯科との関係について詳しく解説します。
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによって引き起こされる非常に感染力の強い感染症です。発熱や発疹などの全身症状がよく知られていますが、実は口腔内にも特徴的な症状が現れるため、歯科医療との関わりは決して小さくありません。歯科医院では患者さんの口の中を詳しく観察する機会が多く、麻疹の早期発見につながる場合もあります。

【麻疹(はしか)とは】

麻疹は、空気感染・飛沫感染・接触感染によって広がる感染症です。感染力は非常に強く、免疫を持たない人が感染者と接触すると高い確率で発症するとされています。

感染後は約10~12日の潜伏期間を経て、38℃前後の発熱、咳、鼻水、結膜充血など風邪に似た症状が現れます。その後、一時的に熱が下がった後で再び高熱となり、全身に赤い発疹が出現します。

麻疹は単なる発熱性疾患ではなく、肺炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

【麻疹に特徴的な口腔内症状「コプリック斑」】

コプリック斑は、頬の内側の粘膜(頬粘膜)に現れる小さな白色斑点で、周囲が赤く縁取られているのが特徴です。

この症状は発疹が出現する前の段階で現れるため、麻疹の早期診断に非常に有用とされています。歯科医師や歯科衛生士が口腔内を観察した際にコプリック斑を発見することで、患者さんが医科受診につながり、早期診断・感染拡大防止に役立ちます。

【歯科受診時に注意すべきポイント】

麻疹が疑われる症状がある場合には、安易に歯科医院を受診しないことが大切です。

麻疹ウイルスは空気感染を起こすため、待合室や診療室にいる他の患者さんや医療従事者へ感染を広げる可能性があります。特に乳幼児、高齢者、妊婦、免疫力が低下している方にとっては重症化リスクが高いため、十分な配慮が必要です。

以下のような症状がある場合は注意しましょう。
 • 高熱が続いている
 • 咳や鼻水がある
 • 目の充血がある
 • 全身に発疹が出ている
 • 麻疹患者との接触歴がある

これらに該当する場合は、まず医療機関へ電話で相談し、指示を受ける必要があります。

【歯科医院における感染対策】

歯科診療では、患者さんとの距離が近く、さらに治療中にはエアロゾル(細かな飛沫)が発生することがあります。そのため、感染症対策は非常に重要です。

多くの歯科医院では、
 • 標準予防策(スタンダードプリコーション)
 • 手指衛生の徹底
 • マスクやグローブの着用
 • 診療器具の滅菌
 • 院内換気の強化

などの感染対策を実施しています。

しかし、麻疹は空気感染を起こすため、通常の感染対策だけでは完全に防げない場合があります。そのため、患者さんからの事前申告や問診が重要となります。

【小児歯科における注意点】

小児歯科では、ワクチン接種前の乳児や接種回数が不十分な子どもが来院することがあります。そのため、麻疹流行時には特に注意が必要です。

保護者の方は、定期健診や治療予約の前にお子さんの体調を確認し、発熱や発疹などの症状がある場合は受診を延期することが望ましいでしょう。

また、ワクチンを適切な時期に接種することは、全身の健康だけでなく、安全な歯科受診環境を守ることにもつながります。

【まとめ】

麻疹(はしか)は全身に症状が現れる感染症ですが、口腔内には「コプリック斑」という特徴的な所見が出現するため、歯科医療との関係は深いものがあります。歯科医師は口腔内観察を通じて麻疹の早期発見に貢献できる可能性があり、感染拡大防止の観点からも重要な役割を担っています。

一方で、麻疹は極めて感染力が強く、歯科医院内で感染が広がるリスクもあります。発熱や発疹など麻疹が疑われる症状がある場合には、まず医科へ相談し、歯科受診の可否について指示を受けることが大切です。

患者さんと医療従事者双方の安全を守るためにも、ワクチン接種と日頃からの感染対策を心がけ、安心して歯科医療を受けられる環境づくりを進めていくことが重要です(^▽^)/

監修者情報

監修者情報

院長
山田利治(ヤマダトシハル)